日々の暮らしの中で

「卒業記念撮影」

 

正装してもらうわけでもなく

いつも通っていたように、普段着で撮らせてもらった。

 

何気ない日常。

いつも見た風景。

それを大切に、撮影したいと思ったから。

宮古島の美しい景色の中で、旅の思い出や特別な時間を撮影することが多い。

その中にも、大切な”家族の日々”があるし、ビーチ撮影は楽しくて好きだ。

 

でも・・・「もっと地元の方の撮影もしたいな~」と思ってる。

 

スタジオに勤務していたときに感じたのは「写真というのはスタジオで撮るもの」で、「特別なもの」であるということ。


確かに、わざわざプロに撮ってもらうのだから、特別なものではある。

  

ただ、型にはまった撮影だけじゃなくて、もっと自由な撮影があってもいいかな・・・と思う。

 

6年間背負ってきたランドセルも最後

6年間通った学校

みんなで歩いた通学路

他愛もない会話の中にある笑顔

何気ない日常なんだけど、ついに卒業!という特別な撮影。

ただ、その場所が、いつもの場所・・・というだけ。

わざわざプロに頼んでまで、撮ってもらおう~なんて思わないかもしれない。

今じゃ、携帯でも気軽に撮れるから、親御さんが撮れるなら、それでいいと思う。

 


今回の撮影で伝えたかったのは「消費される写真よりも、日々の大切さを感じられるものを・・・」ということ。

 


10年後・・・

この子たちにとって、何か特別なものになってくれたらいいなという想い。


 

うまれたとき、小さい頃は、

親御さんも、よく我が子の撮影をすると思うけど、

成長するにつれ、カメラを向けることが減ってくるはず。


それでも、子は成長しているし、

今、この時はもう二度と戻ってこないから、

せめて、節目節目に写真を残してあげるといいと思う。

友達に見せる顔は、親の前とは違うものかもしれない。

親の知らない 子の姿や表情に気付くかもしれない。

だから、あえて、お友達といつもの感じで撮影をしたかった。

こうして、あたりまえにある日常こそが大切なんだと、

日々の暮らしを大切にしたいと、

そんなことを思いながら、ファインダーを覗いている。


 

余談だけど、”子供の活躍している姿”や”何かに取り組んでいる姿”、”家族写真”を自宅に飾っておくと、その子供の自己肯定感が育つらしい。

自分ってこうなんだ!って客観的に見れるし、こんなことが出来たんだ!という自信になるらしい。

親に愛されていると実感するんじゃないかと思う。


型にはまったキッチリした写真でなくても、日常の中にあるもので良いので、ぜひプリントして飾ってみてください。


 

長くなりましたが、こういう写真の良さにも気づいていただけたらなってとこです(^^)

 

中学、高校、成人式と・・・この子たちの成長を追えたらいいな~

撮影させてくれて、ありがとう!